【凱旋門賞2016】今年の凱旋門賞出走馬から見る世界のトレンド【ラクレソニエール回避により混戦】

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今年の凱旋門賞は、フルゲート20頭間違いなしの超ハイレベル戦が想定されます。

 

日本からは、史上空前のハイレベル世代のダービー馬マカヒキが出走し、更にマカヒキは斤量に恩恵のある三歳馬。アジアの頂点として参戦です。

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欧州からは、日本最強馬ドゥラメンテを破ったポストポンドを筆頭に、生きのいい牝馬が多数出走します。

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無敗の三歳女王ラクレソニエールは、調教後に異常発生で、残念ながら回避になりましたが、

ここ10年でトレヴとザルカヴァが凱旋門賞を勝利した時の前哨戦として選択したヴェルメイユ賞を勝利した三歳牝馬レフトハンド

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愛チャンピオンステークス2着の4歳ファウンド。

英牝馬2冠の3歳マインディング。

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愛オークス勝ち馬のセブンスヘブンが出走します。ここまで粒揃いの3歳牝馬たちが出走するのも珍しいです。

さらに、牡馬3歳でも英・愛ダービー馬ハーザンドも出走します。

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まさに世界一決定戦。

 

このようなものすごいレースで、最も注目を与えているのは、マカヒキでもポストポンドでもありません。

 

凱旋門賞出走馬全20頭の中で、7頭の子供達を出走させるガリレオでしょう。

 

ガリレオは英ダービーに最も影響のある馬として評価されてる欧州最高の種牡馬です。

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参照:http://www.jairs.jp/contents/w_news/2016/5/3.html

兄弟には、凱旋門賞を最高のレーティングで制したシーザスターズもいます。

シーザスターズといえば、ウオッカと交配していることで日本でも有名ですよね。

そのシーザスターズの子も2頭出走しておりますので、同血統は合計で9頭出走。半分が親戚です。

この状況は、日本でも同じで、サンデーサイレンスの孫が最近の芝G1では勢いが止まりません。

日本でも露骨に血統のトレンドは出ているのに、欧州でもでない訳がありません。

 

つまり、何が言いたいかというと、

 

今年の凱旋門賞は、ガリレオの年なのです。

 

ディープ産駒のマカヒキが出走するのは非常にありがたいですが、ディープ産駒に代表されるヘイローの血は欧州では超マイナー血統です。

最近はディープインパクト産駒がフランス重賞を制覇したと話題になっていますが、フランスの重賞は日本よりも遥かに数が多く、歴史のある名レースでなければ賞金も価値も少ないです。

 

一方で、ガリレオ産駒は、欧州でもすでに歴史的名種牡馬となっております。しかし、ガリレオ産駒は、とてつもない数のダービー馬を輩出しているにもかかわらず世界の権威凱旋門賞の勝ち馬は輩出しておりません。しかし、今年は、盤石の態勢。初の凱旋門賞馬を出せる準備を完了しているのでしょう。

 

ここで、ガリレオの血統を確認してみしょう。

Sadler’s Wells
1981 鹿毛

Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong

Urban Sea
1989 栗毛

Miswaki
1978 栗毛
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
Hopespringseternal Buckpasser
Rose Bower
Allegretta
1978 栗毛
Lombard Agio
Promised Lady
Anatevka Espresso
Almyra F-No.9-h

母は凱旋門賞馬アーバンシー。父は欧州史上最高の種牡馬サドラーズウェルズ。弟のシーザスターズも凱旋門賞馬。

アーバンシーの半弟には、キングズベスト。ガリレオも活躍を約束されたような血統の背景がわかるとともに、

ブラッドスポーツと呼ばれる競馬は、このように名馬の繋ぎ合わせで最強馬を目指すことを改めて考えさせられるものです。

 

このような反則的な血統背景を持つガリレオの成績は、下記です。

競走名 距離 着順 騎手 着差
未勝利S   芝8f 1着 M.キネーン 14身
バリサックスS 準重 芝10f 1着 M.キネーン 3 1/2馬身
ダービートライアルS GIII 芝10f 1着 J.ヘファーナン 1 1/2馬身
ダービー GI 芝12f10y 1着 M.キネーン 3 1/2馬身
愛ダービー GI 芝12f 1着 M.キネーン 4馬身
KGVI&QES GI 芝12f 1着 M.キネーン 2 1/2馬身
愛チャンピオンS GI 芝10f 2着 M.キネーン アタマ
BCクラシック GI ダート10f 6着 M.キネーン 6 3/4馬身

 

血統に恥じない大活躍です。英愛ダービーを制覇し、キングジョージも制覇。

種牡馬としての活躍も偉大です。最下段に代表産駒を記載しております。

史上最強馬のフランケルを筆頭に、とてつもない成績を残しており、名実共に欧州最高の種牡馬です。

 

このようなガリレオ産駒が凱旋門賞を勝てないのは、おかしいです。

今年は、ガリレオ祭りになっておりますので、ガリレオ産駒が勝利すると踏み、ガリレオ産駒から馬券を買いたいと思います。

 

凱旋門賞2016年に出走するガリレオ産駒は、下記です。日本では知名度が低いかもしれませんが、ぜひ注目してください!

世界のトレンドは、ガリレオです。

凱旋門賞2016に出走するガリレオ産駒

ファウンド

マインディング

オーダーオブセントジョージ

セブンスヘブン

ハイランドリール

アイダホ

ユーエスアーミーレンジャー

 

※シーザスターズ産駒

ハーザンド

メクタール

 

ガリレオの代表産駒

2003年産

レッドロックス (Red Rocks) – BCターフ、マンノウォーS

シックスティーズアイコン (Sixties Icon) – 英セントレジャー

ナイタイム (Nightime) – 愛1000ギニー

アレグレット (Allegretto) – ロワイヤルオーク賞

2004年産

ソルジャーオブフォーチュン (Soldier of Fortune) – 愛ダービー、コロネーションカップ

テオフィロ (Teofilo) – デューハーストS、ナショナルS

2005年産

ニューアプローチ (New Approach) – 英ダービー、愛チャンピオンS、英チャンピオンS、デューハーストS、ナショナルS

ラッシュラッシーズ (Lush Lashes) – ヨークシャーオークス、コロネーションS、メイトロンS

アランディ (Alandi) – 愛セントレジャー、カドラン賞

チマデトリオンフ (Cima de Triomphe) – 伊ダービー

2006年産

リップヴァンウィンクル (Rip Van Winkle) – インターナショナルS、サセックスS、クイーンエリザベス2世S

サンフロンティエール (Sans Frontieres) – 愛セントレジャー

アルタノ (Altano) – カドラン賞

2007年産

ケープブランコ (Cape Blanco) – 愛ダービー、愛チャンピオンS、アーリントンミリオン、マンノウォーS、ターフクラシック招待S

リリーオブザヴァリー (Lily of the Valley) -オペラ賞

2008年産

フランケル (Frankel) – 英2000ギニー、英チャンピオンS、インターナショナルS、サセックスS2回、クイーンエリザベス2世S、セントジェームズパレスS、クイーンアンS、ロッキンジS、デューハーストS

ナサニエル (Nathaniel) – キングジョージ6世&クイーンエリザベスS、エクリプスS

トレジャービーチ (Treasure Beach) – 愛ダービー、セクレタリアトS

ロデリックオコナー (Roderic O’Connor) – 愛2000ギニー、クリテリウムアンテルナシオナル

セヴィル (Seville) – AJCメトロポリタンH

ゴールデンライラック (Golden Lilac) – 仏1000ギニー、仏オークス、イスパーン賞

ミスティーフォーミー (Misty for Me) – 愛1000ギニー、プリティーポリーS、モイグレアスタッドS、マルセルブサック賞

ガリコヴァ (Galikova) – ヴェルメイユ賞

トゥゲザー (Together) – クイーンエリザベス2世CCS

2009年産

ノーブルミッション (Noble Mission) – 英チャンピオンS、タタソールズゴールドカップ、サンクルー大賞

ワズ (Was) – 英オークス

グレートヘヴンズ (Great Heavens) – 愛オークス

インペリアルモナーク (Imperial Monarch) – パリ大賞

ロマンティカ (Romantica) – ジャンロマネ賞

メイビー (Maybe) – モイグレアスタッドS

2010年産

ルーラーオブザワールド (Ruler of the World) – 英ダービー

アンテロ (Intello) – 仏ダービー

マジシャン (Magician) – 愛2000ギニー、BCターフ

キングズバーンズ (Kingsbarns) – レーシングポストT

モンディアリスト (Mondialiste) – アーリントンミリオン、ウッドバインマイル

ザユナイテッドステイツ (The United States) – ランヴェットS

2011年産

アデレード (Adelaide) – コックスプレート、セクレタリアトS

オーストラリア (Australia) – 英ダービー、愛ダービー、インターナショナルS

マーヴェラス (Marvellous) – 愛1000ギニー

フォトコール (Photo Call) – ロデオドライブS

タペストリー (Tapestry) – ヨークシャーオークス

2012年産

グレンイーグルス (Gleneagles) – 英2000ギニー、愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、ヴィンセントオブライエンナショナルS

ファウンド (Found) – BCターフ、マルセルブサック賞

ハイランドリール (Highland Reel) – キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、香港ヴァーズ、セクレタリアトS

オーダーオブセントジョージ (Order of St George) – アスコットゴールドカップ、愛セントレジャー

トゥゲザーフォーエヴァー (Together Forever) – フィリーズマイル

カーヴィ (Curvy) – E.P.テイラーS

2013年産

ザグルカ (The Gurkha) – 仏2000ギニー、サセックスS

マインディング (Minding) – 英オークス、英1000ギニー、ナッソーS、プリティーポリーS、フィリーズマイル、モイグレアスタッドS

ドーヴィル (Deauville) – ベルモントダービー招待S

セヴンスヘヴン (Seventh Heaven) – 愛オークス、ヨークシャーオークス

アリススプリングス (Alice Springs) – ファルマスS、メイトロンS

ヨハネスフェルメール (Johannes Vermeer) – クリテリウムアンテルナシオナル

バリードイル (Ballydoyle) – マルセルブサック賞

2014年産

チャーチル (Churchill) – ヴィンセントオブライエンナショナルS