【競馬】外厩情報を入手する方法【外厩無しに現代競馬は語れない】
”外厩”についての基本情報とその外厩を使用して仕上げられた馬の外厩情報の入手方法について、紹介しております。
外厩については、G1後の関係者インタビューでノーザンファーム天栄の場長がインタビューに答えることが多くなったことからも知名度も上がってきたのではないでしょうか。
この記事では、そもそも疑問に思われる外厩とは?に答えて、どのような外厩があるのか等を過去の記事を活用して、まとめ、入手方法をまとめました。
まず、外厩は競馬を変えました。
外厩が競馬を変えた理由は、ぶっつけ本番の直行ローテーションが普通になったこと。
グランアレグリア、サートゥルナーリアがチューリップ賞や弥生賞といったトライアルレースを使わずにクラシックを勝利したことは一昔前では異常といわれ、調教師も批判されるような時代でしたが、いまやそれが普通。アーモンドアイも基本的には1戦必勝で頂点まで上り詰めましたし、レースを使って馬を成長させたり、調子を上げるという”負荷”の掛け方がもはやまるっきり変わっているのが今の時代の競馬です。調教師の仕事はレースマネジメントや出走馬管理に偏ってきている昨今。それはそれで寂しいのですが、無視できない存在であることは間違いありません。
外厩なしには予想は相当厳しい時代になってきました。そんな外厩についての説明と入手方法についてお伝えします。
外厩情報を入手する方法の結論
最も簡単な外厩情報の入手方法がこちら!
下記リンク先のウェブサイトで週末にノーザンファーム系外厩仕上げ馬が全てを入手できます!
外厩とは?
日本競馬では、レースに出走する為に、JRAに貸し与えられているトレーニングセンターにある厩舎、つまり調教師に馬を預ける必要があります。
また、競馬のレースに出走させる為には、厩舎に10日滞在して、厩舎から競馬場へ直接競馬場に向かう必要があります。
このことを一般的に、”内厩”といい、ホッカイドウ競馬以外では、この内厩制度が適用されます。JRAの資産である厩舎内で調整された競争馬をレースに出走させるという意味で”内厩”という言葉ができたのでしょう。
なぜ必要なのかというと、単純に公正競馬が必要であることです。管轄外で仕上げられた馬が不正薬物や疫病を持っている場合、管轄者が管理できないので、管轄内の厩舎を経由してレースに出走させる必要があります。
その反対で、JRAの資産である厩舎外で調整することを”外厩”と呼びます。マキバオーを読んだことがある方は、本多リッチファームを思い出して頂ければと思います。
外厩の必要性
外厩が必要な最も基本的な理由は、下記3つ。
貸付馬房数
調教師の預託頭数が制限されています。JRAから貸付する馬房数については、発表されております。
多くて藤原調教師や角居調教師の30になります。(平成29年時点)
一方で人気厩舎は、生産者や馬主からも預託依頼が非常に多いので、30程度では収まりません。現に、70頭程度預託頭数がいる厩舎もいます。
さらにレース出走10日前には自厩舎に競争馬を置いておく必要があります。最終追い切りや微調整の仕上げも必要であることから、ある程度レースが近い馬は、厩舎に置いておく必要があります。
一番楽なのは、全頭自厩舎に置いておくことですが、馬房数が制限されますので、それはできません。
その為、馬房が30頭の場合は、それ以上の競争馬を外に出しておく必要があります。ダビスタ等のゲームでは預けれる馬の頭数が限られているので、引退させるという選択を迫られることがありましたが、現実ではそんなことできるはずもありません。
そこで、一番簡単な方法は、北海道の生産牧場に”放牧”させるという選択肢です。競争馬もリラックスできますし、いい方法とは思いますが、北海道までの輸送コスト、せっかく仕上げたのに調教ができないことが課題になります。
コスト
調教師に競争馬を預けるコストは、人気調教師では、1頭あたり月60万円です。
ずっと厩舎に置いておくと馬主にとってはコストがかかります。北海道に放牧に出す場合でも輸送費が数十万円かかりますので、これもコストがかかります。
全頭管理の困難さ
人気厩舎では、出走馬のマネジメントも必要であり、調教メニューも構築する必要があり、とにかく多忙です。全ての馬を思い描いた通りに育てる為には、しっかりとした調教も必要ですが、預託頭数も限られている中では、一定のアウトソースが必要になります。
これらの課題を解決するのが、”外厩”になります。
トレセン近辺に、トレセンと同等の調教ができる施設があれば、次のレース日程が先の馬については、レース出走10日前に戻せばいいので、調教を外注すれば、いい訳です。放牧をしていれば、休みボケのようなことにもなりまた仕上げなければなりません。仕上げにも時間がかかりますし、預託頭数には制限あるしとなるとある程度仕上げてなければ最終調整も大変です。
トレセン近くにある外厩で、ある程度の仕上げが、安価なコストでできるのであれば、アウトソースをするのは普通の考えであることから昔から巨大生産者グループでは、トレセン近郊にトレセン顔負けの調教施設を構えておりました。
外厩施設はどのような施設があるの?
有力な施設については、下記で詳細分析しておりますのでご確認頂ければと存じます。
まずは、現在の日本競馬を席巻しているノーザンファームの施設です。詳細は、下記をご確認頂きたいですが、施設のレベルや人材のレベルに加えて、ノーザンファーム生産馬同士の併せ馬などトレセンではできない付加価値がありますので、高いレベルで調教ができます。
次に、黄色と黒の縦縞勝負服の社台ファームの施設です。
いわゆる非社台系の外厩施設もございます。
また、大きな区分でいうと栗東や美浦といったトレセンの近郊にある外厩とそうでない外厩にわけると下記です。
美浦近郊
ミホ分場
サトノアレスやゴーフォザサミットなど藤沢厩舎もよく使います。
ビッグレットファーム鉾田
ウインブライトが代表で、ラフィアンご用達です。
松風馬事センター
牧厩舎がよく使います。
ブルーステーブル
アルクトスやデアフルーグ等ダート馬がよく活用しますね。
ミッドウェイファーム
タワーオブロンドンやベストアプローチのようなゴドルフィンがよく活用します。
KSトレーニングセンター
ミッキースワローが使っていることで有名になりました。菊沢厩舎がよく活用します。
阿見トレーニングセンター
ダート馬がよく活用しています。
吉澤ステーブルEAST
ジャスタウェイやゴールドシップを育てた吉澤ステーブルWESTの関東版ですね。
美浦郊外
ノーザンファーム天栄
ノーザンファーム生産馬や権利を持っている馬が使える外厩ですね。
山元トレーニングセンター
社台ファーム生産馬や権利を持っている馬が使える外厩ですね。
ケイアイファーム千葉
ダノンプレミアム、ダノンスマッシュ、ロードクエストがここで育ちました。
栗東近郊
ノーザンファームしがらき
ご存知No.1外厩施設ですね。角居厩舎や東の堀厩舎まで使用します。
グリーンウッド・トレーニング
社台ファーム系がよく活用しますね。
アカデミー牧場
関西のダート馬がよく使ったりします。
吉澤ステーブルWEST
ご存知の通り名門ですね。キセキ、エポカドーロが近年では使っており、これまでもジャスタウェイやゴールドシップがここで育ちました。
信楽牧場
中内田さんがよく使いますよね。その経営情報とか親族関係みれば色々と面白いですよ。
ダノンキングリーがよく使いますね。
グリーンファーム甲南
甲南の駅近くにありますね。
外厩情報を入手する方法
新聞記者は非常に多忙ですので、外厩に行って入厩馬を調べることをしないので、新聞には掲載されませんが、下記で入手することが可能です。
競馬セブン
最も手軽に最重要な社台系の外厩情報ではこちらがおすすめ。すべて無料で体系だっています。
入手方法は下記の通りです。
①競馬セブンに登録する。
②週末になり、アクセスし、下記画像の社台軍団の本音にアクセス
④外厩情報リストを確認する。下記のようなリストがあります。
一口クラブ会員
一口馬主の会員は、そのクラブの外厩情報を入手することができます。
JRDB
このウェブサイトは、すごいです。有料ですが、全ての外厩情報を入手することができます。
UMATOKU
こちらもJRDBと同様に外厩情報を全て網羅的に入手できます。報知の競馬専門サービスなので安心安定です。
以上です!