【有馬記念2018】オジュウチョウサンを有馬記念で買えるのか本気で分析した件
どーもこんにちわ!K-BA LIFEの中の人です!
障害の偉大なるチャンピオンホースが有馬記念へ出走を表明し、いよいよ決戦の時が近づいてきました。
オーナーや関係者の皆様による歴史的な挑戦に敬意を表したいと思います。
ただ馬券に絡むかどうかは別の話。
ここではオジュウチョウサンが有馬記念で馬券になるのかどうか、様々な観点から冷静に議論していきたいと思います。
重賞での芝や中山コースでの適性について
障害で敵無しのオジュウチョウサンですが、果たして芝レースへの適性があるのかどうか慎重に見極めねばなりません。
意外にもデビュー戦とその次の未勝利は芝で走り、全く良いところ無し。これは2歳時の話ですからあまり気にしなくても良いでしょう。
注目すべきは芝レースを勝利した前走と前々走でしょう。ここではこの2つのレースから適性を考察していきたいと思います。
前々走
2018.7.7 福島競馬場2600m 開成山特別 2.42.3秒 上がり37.1
500万クラスですが、3馬身差で圧勝したレース。
上がりが異常にかかっておりますが、稍重でしたし、当日のOPレース勝ち馬ミッキーグローリーの上がりが36.3でしたから、上がりについては気にすることはないと思います。
また比較的、中山とコース形態が似ている福島でうまく立ち回ったという点から中山コースはまず問題ないでしょう。さらに血統として、有馬記念の好走血統であるステイゴールド持ちですし、中山大障害、中山グランドジャンプを連覇していることからも中山にきたらテンション上がって能力が覚醒するかも!?
前走
2018.11.3 東京競馬場2400m 南武特別 2.25.0秒 上がり34.5
レースラップ
13.0 – 11.9 – 12.7 – 12.9 – 12.5 – 11.5 – 11.5 – 11.6 – 12.2 – 11.6 – 11.7 – 11.9
東京のコンクリート馬場で勝利したことに大きな意義がありますよね。
ただし、先行して抜け出すという競馬センスも感じられましたが、テン3Fがドスローすぎて、G1での激しい先行争いに加われるかどうか疑問が残ります。また上がり34.5というのは、中間でレースが流れたとはいえ、微妙な数字。この日の東京は、10Rの1着ランガルディアが33秒5、メインレースの京王杯2歳ステークスでは、2着のアウィルアウェイが32秒8といったように、上がり33秒台が連発する馬場でしたのでどうしても見劣りしてしまいます。
せめて最後の1Fは11.7程でまとめて欲しかったという気はします。
詳しいレースレベルについては、3.ぶっちゃけ力は足りるのかどうかで考察したいと思います。取り急ぎこの2走を見るに芝適性・中山コースは特段問題なしと考えられますが、高速馬場の上がり勝負への対応は疑問が残ります。
ローテーションや調子はどうなのか?
ここが最大の問題であると私は考えております。
7月に福島で500万下を勝利した後、当初の予定では、9/22の九十九里特別(中山2500m)を予定しておりました。
しかし左トモに違和感を感じ、回避することになりました。
有馬記念を目指す上で、有馬記念と同じコース設定の九十九里特別を使い、その後、アルゼンチン共和国杯かステイヤーズSを経て、有馬記念へと向かうというのが当初のプランでした。
それが蓋を開けてみれば、7月7日 500万下→11月3日 1000万下→12月23日 有馬記念というローテーションになってしまいました。
先ほども申し上げた通り、以下の2点が当初のプランと異なってしまったことは強調しておきたいと思います。
①有馬記念と同コース(距離)を経験させるはずだったが、回避となってしまった。
②有馬記念の前に重賞で強い馬と対戦するはずだったが、ローテーションがタイトになるため、これも不可となってしまった。
また気になるのが陣営のコメント。
2週間前の追い切りでは、「まだ少し重い」というコメントがありました。
中6週間で、しかもG1ですから、2週間前である程度仕上がっておかないといけないのでは?と疑問に思います。
また1週間前の追い切りコメントでは、「100%に近い。奇跡を起こせるかも」というようなコメントがありました。
100%に近いということは、1週間前で95%くらいなのでしょう。
有馬記念ではそれではもう一息と考えます。
1週間前で120%に仕上げ、最終追いは、馬なりで流し、馬のコンディションを整えるというのが、もはや現代の理想的な仕上げであることは誰もが皆知っていることであると思います。1週前で95%ということは、最終追いでもある程度負荷をかける必要がありますので、レースまでに疲れが残ったり、気分的にエキサイトしやすくなるというデメリットが潜んでいるのです。
これらの調整過程から、究極仕上げとまではいかないのではないでしょうか?
今年で言えば、天皇賞春のレインボーライン、ダービーのワグネリアン、JBCスプリントのグレイスフルリープの仕上げはまさに究極仕上げでした。このレースをとにかく勝ちたい。その後のことなんてどうでもいいから、何がなんでも勝ちたい。そのような気概をこれらの陣営からは感じることがでましたが、今のところオジュウ陣営からは感じられないです。その辺りは最終追い切りにも注目してみたいと思います。
ぶっちゃけ力は足りるのかどうか
一番気になるのは、この部分でしょう。
項目1の記事と同様に前走から考察してみようと思います。
前走
2018.11.3 東京競馬場2400m 南武特別 2.25.0秒 上がり34.5
レースラップ
13.0 – 11.9 – 12.7 – 12.9 – 12.5 – 11.5 – 11.5 – 11.6 – 12.2 – 11.6 – 11.7 – 11.9
繰り返しになりますが、上がり34.5は微妙と言わざるを得ないでしょう。
確かに中盤に11.5-11.5-11.6と流れたことにより、最後の脚が溜まらなかったのはわかりますが、G1で勝ち負けするレベルを求めるのであれば、せめて最後1Fのラップを落として欲しくなかったと個人的には思います。(特にこの日の東京は超高速馬場だっただけに)
またテン3Fのラップが激スローペースすぎて、確かに有馬記念もそこまでテンから流れるわけではありませんが、先行争いが激しいレースですし、スタートから押して揉まれて好位置を取るという経験がない点にも不安が残ります。更にいうならば、前走は7頭立て。先週のグランアレグリアもですが、揉まれる経験というのはG1で勝ち負けするには重要な要素になります。G1競走というのは、我々が見えていない点でも激しいバトルが繰り広げられております。
例えばスタートしてから直後、ポジション取りのためにタックルやスタート直後に蓋をすることは当たり前ですし、最後の直線では自分の進路を確保するためには当然、バチバチの接触があります。そうした経験を経て、馬は体で覚えていくものなのです。
オジュウチョウサンは障害での経験は豊富でしょうが、隊列が縦長になる障害と押しくらまんじゅうになる芝レースではレースの質が根本的に異なります。やはり芝レースでの経験不足は否めません。
オジュウチョウサンを買えるのか 結論
中山2500への適性は問題なしと考えます。
しかし、九十九里特別を使って有馬と同じ舞台を経験させ、重賞で揉まれる経験を積む予定だったが、その当初より描いていたプランと全く異なるローテーションになってしまったことは大きな割引材料でしょう。
また前走と前々走だけでは、時計的な裏付けがなく、能力がG1級という担保があるわけでもない。
これらのことから積極的には買い辛いという結論になります。
買うにしても内枠がマスト条件でしょう。
言い換えると外枠なら消しでしょうし、内枠なら△に印が回るかどうかという評価が妥当だと思います。
一方で競馬ファンの心理としては、オジュウチョウサンに頑張ってほしい。何なら勝ってほしい。
この1週間はそんな葛藤に悩まれそうです。
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