
【ジャパンカップ2022】重賞展望コラム&全頭考察【褒賞金の行方】
どーもこんにちわ!K-BA LIFEの中の人です!
本日はジャパンカップ2022の重賞展望コラム及び全頭分析を紹介致しますので、是非最後までご高覧頂ければと存じます!
ジャパンカップ2022 重賞展望
重賞展望
ジャパンカップは、語る上で、まずは重賞展望を紹介したいと思います。
東京2400m戦は日本のチャンピオンコースであり、2018年にはワールドレコードが出るような高速馬場。今年は報奨金制度も充実しており、海外馬も多数出走しておりますが、馬場については世界中を見渡しもあまりない年中速い時計が出る馬場というのは、全く変わっておりません。まずは時計面で詳細に説明していきたいと思います。
早速ですが過去10年のラップを分析してみましょう。
注目したいのは、過去10年間でも後傾ラップが9回であり、ラスト5ハロンが60秒を切ることが過去9回あるということです。平均でもラスト5ハロン58秒9、4ハロン46秒9はかなり後半が速いレースだということがわかります。
昨年勝利したコントレイルのレースラップも62秒2という前半緩い展開で、後半は58秒6にも関わらず後半3ハロンは35秒3(コントレイルだけ異次元の33秒台ですが)というレースラップからもわかる通りで、ただの瞬発力戦にはならないレースです。
後傾ラップでありながら末脚の持続力が求められることからも、物理的に内枠の馬が有利でありますし、末脚の時計が速くなるキレを持ち、斤量が軽くなる牝馬の活躍が目立ちます。1枠の馬が有利というのは今さら説明不要ですが、牝馬の活躍といえば下記のように毎年のように好走馬がいます。斤量有利な3歳牝馬もいい感じですが、今年は3歳牝馬が出走しませんので割愛します。ただ、この情報も枠と同様に誰でも知ってるので参考までに。
さて、このジャパンカップというレースは、過去9年の後傾ラップで後半5ハロンが速いながらも、もう1つ注目したいことがあります。
ジャパンカップは、ダービーやオークスと比較しても中間ラップが緩まないということです。
ジャパンカップと同じコースで開催されるレースに3歳頂点決定戦であるオークスと日本ダービーがありますが、これらのレースとジャパンカップを見比べてみましょう。ぱっと見の数値の印象でもわかると思われますが、4ハロン目以降の緩みがダービーやオークスと比較して少ないのがジャパンカップの特徴です。この最大の理由は、ペースアップのタイミングがダービーやオークスと比較して1ハロンだけ早く、4ハロン勝負ではなく5ハロン勝負の消耗戦になってます。
このダービーやオークスは、ジャパンカップと比較して基本的には緩みます。その為、瞬発力戦を制したダービー馬が古馬のジャパンカップでも好走するという例は非常に稀です。
一方で、中間ラップが詰まった厳しいダービーやオークスで好走している馬は、しっかりとジャパンカップでも好走してくれます。代表的な例といえば、ジェンティルドンナのオークスも強烈なラップを刻んでの勝利でした。他にもオークスやダービーで厳しいラップを経験した馬といえば、オルフェーヴル、デニムアンドルビー、ディープスカイ、エピファネイア、ブエナビスタ、レッドディザイア等もいますが、中でもジャパンカップを2勝2着1回してるジャパンカップの鬼と言われるジェンティルドンナのオークスにおけるラップは後の活躍を約束させるような強烈なラップ。
ジェンティルドンナのオークスラップ
LAP:12.6-10.9-11.6-12.0-12.0-11.9-12.4-12.3-12.2-12.1-11.8-11.8
このジェンティルドンナが制したオークスのラップは、中間ラップが過去のジャパンカップと同等かそれ以上に厳しい流れであり、そらG1を7勝するよねっていうのも納得の流れ。
このような流れで勝利したダービー馬やオークス馬を買えということを言うのは簡単ですが、馬場差もあるのでもう少し後ろ盾が欲しいですよね。全体時計が速く、中間ラップが緩まないが、それでも後傾ラップになるというレースになるのがこのジャパンカップです。つまり、ジャパンカップは、スタート後、隊列が決まってからもペースがそこまで緩まない追走のスピードと後半5ハロンの末脚の持続力を求められるレースになります。
毎年このブログでも説明しておりますが、ある程度速い時計であっても、後半5ハロン目あたりからゴール前までスピードを持続させる力が必要というレースはいかにも菊花賞や天皇賞・春と似てます。京都のステイヤーレースも大体はラスト5ハロンあたりからペースアップするレースですから相関性があります。過去10年でも菊花賞馬や天皇賞春での活躍馬も目立ちます。天皇賞春、菊花賞優勝馬でジャパンカップ好走馬を下記に紹介致します。
2009年 2着オウケンブルースリ
2011年 3着ジャガーメイル
2012年 2着オルフェーヴル
2014年 1着エピファネイア
2016年 1着キタサンブラック
2017年 3着キタサンブラック
*1着シュヴァルグランは天皇賞・春を3着-2着-2着と好走実績あり。
2018年 2着キセキ
2019年 重馬場でレースの質が異なりすぎているので除外
2020年 2着コントレイル
2021年 1着コントレイル
上記の通りであり、東京コースなので当然高速馬場でありますが、スタミナや持続力といった要素が必要なレースになりますので、この天皇賞・春や菊花賞の好走歴については知っておいた方がいいでしょう。一昨年もコントレイルだけではなく、天皇賞春でフィエールマンと叩き合いをしたグローリーヴェイズも差のない4着でしたし、結果的に翌年3着となるカレンブーケドールも差のない4着。昨年は長距離レースでも好走していたオーソリティが2着。この通りで、求められる適性として長距離レースでの好走実績は、知っておいても損はないかなと考えます。
必勝ローテーションを見極める
ジャパンカップは、G1の中でも特に賞金が高いレースで、重要になってくるのがこの”ヤリ”に関するファクターです。つまり、”本気でこのレースを取りにきているのか”を確認する必要があります。実際には、このジャパンカップは香港国際競争と天秤にかけられて日本馬でもこぞって参戦するというレースではなくなってきていますが、賞金が高いので狙う陣営はここを目標にして逆算したローテーションを組みます。
結論言いますと、叩き二走目の好走が目立ちます。休み明けで天皇賞秋や京都大賞典を叩いて、叩き2走目でジャパンカップへ向かうのは、もはや王道ローテです。ジャパンカップに限らず、一昔前ではよく叩き3走目がピーク等と言われておりましたが、現代競馬では叩き2走目が主流になりつつあります。ここ数年はその傾向が顕著であり、過去3年で馬券に絡んだ馬のローテションを見てみましょう。
2021年
1着 コントレイル 天皇賞秋→ジャパンカップ
2着 オーソリティ アルゼンチン共和国杯→ジャパンカップ
3着 シャフリヤール 神戸新聞杯→ジャパンカップ
2020年
1着 アーモンドアイ 天皇賞秋→ジャパンカップ
2着 コントレイル 神戸新聞杯→菊花賞→ジャパンカップ
3着 デアリングタクト 秋華賞→ジャパンカップ
2019年
1着 スワーヴリチャード 天皇賞秋→ジャパンカップ
2着 カレンブーケドール 紫苑→秋華賞→ジャパンカップ
3着 ワグネリアン 天皇賞秋→ジャパンカップ
上記の通りで、9頭中7頭が2戦目のローテーション。一戦必勝の現代競馬の基本方針は、2戦目こそ必勝ローテになるのでそこは見逃さないようにしたいと思います。
褒賞金制度は絶対に理解しておくべき
ジャパンカップには、額面の賞金も桁違いですが、国際競争でNo.1の地位を得るために外国馬の誘致が必須。
その為、褒賞金制度を設定しているのですが、その制度が半端ないの一言。
JRAは海外の一流馬の参戦をより一層促すため、指定外国競走を優勝している外国馬がジャパンカップに出走した際、褒賞金の交付が定められている。報奨金交付対象馬は1着だと300万ドル、4着以下でも20万ドルが交付され、指定競走を優勝していない交付対象外の外国馬は着順に関わらず出走すると10万ドルが交付される。また、指定外国競走を優勝している日本馬にも報奨金は交付される。
簡単に言えば指定された海外G1を勝利した馬がジャパンカップで1着になれば賞金+300万ドル(3億円超)、2着になれば120万ドル(1.5億円超)、3着になれば75万ドル(1億円超)を褒賞金としてプレゼントしますよという海外馬を誘致するためにJRAが全力で取り組んでいる制度です。
これは海外馬からすればとんでもないチャンスということで、今年は例年になく海外馬の挑戦が多いですし、オネストも出走するような状況。また、日本調教馬も褒賞金対象となっており、今回該当するのがシャフリヤール。
今年の適性面でみた好走条件合致馬
まずは秋2戦目のジャパンカップを目標においたローテーションの馬は、下記の通り。
シャフリヤール、ダノンベルーガ、トラストケンシン、ハーツイストワール、ボッケリーニ、ユーバーレーベン、ヴェラアズール、ヴェルトライゼンテ。上記の中でもダービーやオークスでの締まったラップでの好走実績及び長距離実績馬をピックアップすると、シャフリヤールとダノンベルーガとユーバーレーベン。更にシャフリヤールは褒賞金制度の該当馬であることを考えればシャフリヤールは信頼できる一頭。
ジャパンカップ2022 全頭分析
下記の予想スタイルに加えて、ジャパンカップの適性を見ながら全頭分析したいと思います!
シャフリヤール
不良馬場の神戸新聞杯で見せ場なしだったように馬場に左右されるシャフリヤールとしては良馬場の綺麗な東京の馬場は狙える条件。
毎日杯で日本レコード、ダービーではあの年度代表馬のエフフォーリアを差し切るダービーレコードでの勝利。
強い強いと言われている世代の頂上に立った馬で、高速時計が得意なのでスピードを求められるレースはこの馬にとってはプラス。
また、流れるレースでの適性ですが、ダービーを見れば問題ないことがわかります。
ダービーではエフフォーリアとシャフリヤールの比較が面白いと思うのですがレース映像を見て頂ければ面白いことがわかります。
結果的には同じ上り3ハロン33秒1での時計差無しなのですがレースっぷりは全く異なるものであり、下記のような脚の使い方。
―エフフォーリア
4コーナーから直線に向かって一気に先頭のポジションをとる瞬発力を活かしてそのまま末脚を持続させてラスト甘くなる
―シャフリヤール
エフフォーリアよりも仕掛け所が遅くなるも長くいい脚を使い続けて最後に差す競馬。
これはアドマイヤハダルと進路争いがあったからといえますが、4コーナーでは同じポジションであったのに直線ではかなりの差を開かれていたことからも、よくわかることと思います。
この結果から何がわかるかというと、シャフリヤールは後半4~5ハロン速い脚を長く使える末脚の持続力を持っていることがわかります。
昨年のジャパンカップはその前の神戸新聞杯での疲れであったり、1コーナ―でラチと他馬に挟まれるような不利もあった中で3着ですから実力を見せた形。
2走前は綺麗な馬場のドバイで先行押し切りの競馬で、古馬になっても枯れてないディープであることを証明しました。
前走天皇賞秋は得意の間隔を開けてのローテーションではありましたが、上記の通りで持ち味の持続力よりも後半3ハロンの速さを問われたレース。
そういう意味でも適性外のレースでしたから、タフなレースとなるジャパンカップはプラス。
加えて、シャフリヤールはドバイシーマカップ勝ち馬であり褒賞金対象。
1着をとれば200万ドルの追加であり、ここは勝負度合いがまず違う。
ダービーの走破ラップからもジャパンカップ適性は高そうですし、ここは注目。
ダノンベルーガ
新馬戦で名馬の走りをし、共同通信杯で一頭だけ桁違いで、皐月賞で最も強い競馬をしたのがダノンベルーガ。
大注目は新馬戦の勝ち時計。2分1秒3は古馬と比較すると凡庸な内容に見えますが、過去10年の新馬戦における勝ち時計では最速の時計かつ上り33秒1は東京2000mの過去10年の新馬戦の中ではシャドウディーヴァに次ぐ2番目の時計。
ここまで調べきっていればという所は後悔してしまいますね。
共同通信杯の勝ち方が桁違いでしたので、この馬の戦歴をもっと調べてみたところ名馬の器。
重賞初挑戦の共同通信杯は、稍重馬場でも一頭だけ抜けた強さを魅せてくれましたので、時計評価以上に世代屈指の存在であることを証明してくれました。
皐月賞はご存知の通りで、右トモに不安がある馬が右回りで、伸びない内を走ることになり、4着というのは馬場・展開、適性とも真逆の競馬で4着は最も強い。
そして日本ダービーは前週にレコード級の調教時計を叩き出して日本ダービーでも1人気になりましたが、最後の直線でガス欠の4着。
ただ、仕上げ方に問題があったかもしれませんが、ダービーの直線は見どころ十分。直線でジオグリフに外から絞られてしまい進路を内に出すしかなかったのが全て。
あれがドウデュースくらい外に出せていれば異常に外が伸びる馬場でしたので結果は違ったかもしれません。
前走天皇賞秋はイクイノックスとは異なり内に刺さりながらのレースでしたが、それでも3着と強さは見せました。
現状は左回りのレースでこそなのでジャパンカップは走れる条件。
前走も強敵相手に伸びて3着ですから実力派申し分ないでしょう。
ローテーション的には気になるところがあり、足元に弱点ある馬。
そういう意味でも陣営も1週前時点で状態を見ながら出走をといってるくらいですからお釣りがないのは間違いなし。
上積みという意味では見えないのでローテーション的には微妙なところかなというところ。
デアリングタクト
2020年世紀の一戦となったジャパンカップで3着と実力はまずあること間違いありませんが、怪我明けてからのデアリングタクトが見せた走りの適性は小回りの持続力タイプ。
2走前はオールカマーで内が超有利な馬場を大外ぶん回しと物理的に厳しい競馬をしてのものでノーカウントも可能です。
前走は外が超有利な馬場で内枠が効いた
上記の通りでここ2戦は明確な敗因があり、能力については宝塚記念3着の通りで問題ありません。
この間隔を詰めた3戦目のローテーションと広い東京でストライドを活かした走りができるか。
更には、鞍上も松山騎手からマーカンドへの変更。
出走はまだ確定ではなさそうですが、どう考えるかですね。
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