【競馬コラム】三冠馬と三菱財閥と小岩井農場の深い関係【競馬トリビア】
どーもこんにちわ!K-BA LIFEの中の人です!
今日は、菊花賞も近づいてきたので、三冠馬にまつわる競馬トリビアを書きたいと思います。
皆さまは、題名の小岩井農場は、ご存知でしょうか?!
日本国民の大半は、小岩井農場のコーヒー牛乳を飲んで育ったと言っても過言ではありませんので、皆さまご存知である前提でお話しさせていただきます。
小岩井農場といえば、コーヒー牛乳やフルーツ系のジュースを作っている飲料メーカーの印象を持つ方々がほとんどだと思います。
このコーヒーを初めとして小岩井の名を持つ飲料水は、小岩井農場の乳業部門が事業化した小岩井乳業が販売しています。
小岩井農場は、岩手県盛岡市にある日本一大きな農場で、東京ドーム640個分の大きさです。
この小岩井農場は、東京に本社を持つ小岩井農牧株式会社が持つ農場です。
歴史を辿れば、小岩井農場は、東北本線を開通させた鉄道の父と言われる井上というおっさんが、広大な小岩井の土地の魅力に目を奪われ、
ここに日本一大きな農場を作るという大志を抱き、盛岡駅ができた翌年に井上、小野、岩崎という3人のおっさんが出資して農場を作ったことがスタートのようです。
さらっと東京、岩崎と説明しましたが、この岩崎とは、あの三菱財閥の岩崎家です。(おっさんといい申し訳ございません)
小岩井農場は、三菱財閥のお金でできた農場なのです。
さらに、1899年には、所有者は、三菱社のものとなりました。そのため、小岩井は、今でも東京の三菱ビルに本社を置き、
キリンビール傘下で飲料水事業を営んでおります。さすが三菱。幅が広い。
この三菱財閥の持つ小岩井農場のある盛岡市といえば盛岡競馬場で盛り上がる競馬の街に、存在するだけあって、小岩井農場と競馬との繋がりは深いです。
今でこそ、畜産系の最大手のようなポジションを確立しておりますが、小岩井農場は、その昔は、名ブリーダーとして、日本最有力の牧場でした。
今でいうノーザンファームや社台のような牧場です。
この小岩井農場は、三菱財閥だけあって、海外に強い強い。
今の社台のように輸入牝馬や種牡馬をバンバン輸入して、当時世界の競馬を牛耳っていたセントサイモン系の種牡馬インタグリオーを輸入しました。
そのインタグリオーから出てくる馬は、当時のダービーを初め、大きなレースを勝ちまくりました。日本競馬初期は、この基礎輸入繁殖馬の功績が大きかったのです。
この血統で有名な一頭が牝馬で初めて日本ダービーを勝利した史上最強牝馬クリフジですね。
そして、このように日本競馬発展の基礎を作った小岩井農場が産んだ最高の馬が、
日本競馬史上初の三冠馬
セントライト
です。
セントライトは、三冠馬として後世にその血を伝えるため、当然種牡馬となり、小岩井農場で種牡馬生活を過ごし、
産駒にも菊花賞馬も生み出しましたが、GHQの財閥解体の影響を受け、小岩井農場は、サラブレッドの生産を禁じられ、
セントライトも移動先の牧場ではいい馬を排出しませんでした。実に惜しい話です。
今でこそ、コーヒー牛乳のイメージが強い小岩井農場ですが、三菱グループであり、その昔は競馬の大牧場であり、三冠馬を日本で初めて生み出した牧場です。
少しは見る目が変わりましたでしょうか!?
へ〜と思った方は、小岩井のコーヒー牛乳を買って競馬場で飲んでみてください!
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