【競馬入門】新馬戦を予想する前に絶対に知っておきたいこと【芝編】
どーもこんにちわ!K-BA LIFEの中の人です!
この記事は、新馬戦を予想する前に絶対に知っておきたいことを競馬入門編として紹介します。
夏競馬が始まりましたね!6月から新馬戦が開催されており、POGもスタートし、ダービーが終わっても競馬は盛り上がってますね!
それにしても競馬の新馬戦は、どのような馬を買えばいいのか?今まで走ったことがない馬同士のレースなのにどうやって予想したらいいのか?これらの疑問が多数あると思いますし、それに対して適当なコメントしか残せないようでは競馬ブログとしては失格だということで、そこで本日は、新馬戦を予想する時に絶対に知っておきたいことを紹介したいと思います。
新馬戦の定義は、一旦2歳戦だけに重きを置きたいと思いますし、まずは芝の新馬戦を分析したいと思います。競馬入門編として、初めて新馬戦に挑戦するという方や、基礎からもう一度という方向けの記事となっております。
目次
新馬戦の予想で使う武器
新馬戦の難しさ
競馬の新馬戦は、非常に情報が少なく予想が難しいです。
私の予想は、レースの特性を見て、出走馬のキャラから展開を想定して、その展開でもっとも適した走破ラップや血統を持つ馬を狙うスタイルです。それが新馬戦になるとどうでしょう。レースの特性はある程度コース形状から想定できるとして、初出走馬同士でどの馬がどの程度のラップを刻んで逃げるのかがわからないので、予想が完成しないです。
さらにいうと、新馬戦は逃げ・先行馬が有利というのは、超スローペースになるので自明ですが、どの馬が逃げるのか、先行するのかはさっぱりわかりませんし、上がり3ハロン最速を出せる馬も走ってみないとわかりません。当然、アメリカンな血統なので前にいきやすいとかディープインパクト産駒なのでキレる等なんとなくではわかりますが、それでも走ってみなければぶっちゃけわからないというのが新馬戦の難しさでしょう。
それでも、将来のG1馬と未勝利馬が一緒に走るのも新馬戦です。あのキタサンブラックは、3番人気でしたからね。しかも逃げ馬ではなかったです。それでは、新馬戦の予想に使える要素は何でしょうか。ぱっと思い浮かぶ事項を紹介します。
新馬戦で使える要素
走ってなくてもわかることを紹介しましょう。
調教タイム
ほとんどの人が競馬新聞の調教時計を見て、新馬戦の良し悪しを判断するのではないでしょうか。例えば、競馬エイトの調教欄で7点や8点、なんならプレミアム調教なんかついていたら無条件に買い。みたいな感じだと思います。普通に考えれば、これまでレースをしていない馬の脚の速さを確認する為には調教タイムは非常に重要な要素であることは十分にわかります。
特に坂路で新馬ながらラスト3ハロンを12.8-12.6-12.0のような加速ラップで刻んだり、名馬と併せ馬をしていたり、名騎手が騎乗してたりする場合は、魅力的にうつりますよね!
また、栗東の馬については、ゲートの時計についても公開しておりますので、ゲート練習で13秒程度の時計を出している馬がいれば即買いたいですね!
また、新馬戦の調教師毎の仕上げ方の特徴について、簡単にまとめました。
バシバシ調教で時計を出す仕上げの厩舎
・友道厩舎
・中内田厩舎
・藤岡健厩舎
・池添学厩舎
・昆厩舎
外厩を活用するので時計をそこまで出さない厩舎
・相沢厩舎
・手塚厩舎
・高木厩舎
・木村厩舎
パドック
私は、パドックでいい馬を見つけることができないと考えている派なので、下記記事を参考にしてパドックで弱点ある馬を見つけましょう。
とは言っても、パドックで超良血馬や名馬を見るとやっぱり違いますよ。特に新馬戦では桁違いのオーラを放ちます。特に、キズナのデビュー戦を生で見ていたのですが、リジェネレーションというエアトゥーレ×アグネスタキオンの良血馬と人気を2分しておりましたが、パドックを見ればどちらが上か一目瞭然でした。まず、馬体の幅、全体的な筋肉のむきむきっぷり等段違いの馬については、誰がみてもわかるのではないかなと思うような違いでした。そういう名馬は、パドックでも分かりますがあくまで横の比較ですから、中々馬券にするのは難しいでしょう。
枠
競馬ですから単純に内枠の先行馬が有利です。
一方でありとあらゆる馬具を武装しているような明らかに気性に難があるような馬やスタート練習を入念にしているような馬についてはどちらかといえば、外枠の方がいいかもしれませんね。
騎手・調教師・馬主
有名馬主の馬に、名門調教師が育て、名騎手が乗っていれば買いたくなりますよね。
新馬戦から一つでも落としたくないので、ルメール騎手を乗せたり、まだまだ先がある馬だからベテラン騎手に競馬を教えるようにするとか、色々な思惑があるでしょう。
生産牧場・外厩
現代競馬の新馬戦で人気するのはどうしてもノーザンファームの生産馬です。その要因は、やはり外厩仕上げです。新馬戦はさらに露骨ですし、馬房に限りあるトレセンで十分に鍛える時間がない馬も多数いる中で、大手生産牧場では、外厩施設でバンバン乗り込んで、しっかりと仕上げてから賞金をすぐに稼いで春までゆっくりと成長を促すのが最近の主流のようです。
外厩については、下記ブログ記事で詳細を説明しておりますので是非ご参考にしてください。
【外厩入門】ノーザンファームしがらき・天栄【外厩を制すものが競馬を制す】
このようにレース成績がなくても予想できる要素は確実にあります。これだけ要素はあっても何を買えばいいのかわからない。それでは、新馬戦を予想する時に絶対に知っておきたいことを紹介したいと思います。
新馬戦(芝)を予想する前に絶対に知っておきたいこと
まずは、データ的な考えですが、リーディングサイアーであるディープインパクト産駒がデビューした2010年以降を対象として、集計したいと考えております。新馬戦の定義は、2歳戦のみ。3歳は一旦除外したいと思います。そして、芝とダートを分けて考えたいと思います。
ディープ産駒は最強クラスでキングカメハメハは叩いてなんぼ!母系はやっぱりアメリカン!
まずは、最も注目がしやすい血統データから2010年以降のデータを抽出して分析したいと思います。現代日本競馬はなんといってもディープインパクト産駒です。その強さは、新馬戦でもずば抜けており、4回に1回の芝の新馬戦は、ディープインパクト産駒が勝利しております。基本的に人気するので回収値はそこまでよろしくないですが、勝率はずば抜けております。
次に注目したいのが、キングカメハメハです。現代日本競馬は、ディープインパクトと双璧をなすのがキングカメハメハ産駒です。日本ダービーもキングカメハメハかディープインパクトかの二択です。そういう意味でもキングカメハメハ産駒にも注目が集まりますが、やはりキングマンボの血は叩いてなんぼでしょう。母数が少ないので、ロードカナロア産駒はディープ産駒に次ぐ勝率ではありますが、キングカメハメハ産駒は、勝率11.2%と非常に新馬戦での勝率が悪いです。同じキングカメハメハ産駒のルーラーシップもすこぶる新馬戦の成績が悪いです。やはりキングマンボは叩いてなんぼの意識でいいでしょう。
新馬戦の種牡馬別成績を下記に紹介します。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 単回 |
---|---|---|---|
ディープインパクト | 188-127- 90-355/760 | 24.7% | 73 |
ロードカナロア | 31- 23- 20-111/185 | 16.8% | 62 |
ロックオブジブラルタル | 7- 3- 5- 29/ 44 | 15.9% | 87 |
アグネスタキオン | 26- 34- 21-111/192 | 13.5% | 75 |
ヨハネスブルグ | 18- 10- 8-100/136 | 13.2% | 65 |
サクラバクシンオー | 22- 24- 19-105/170 | 12.9% | 53 |
ダイワメジャー | 71- 75- 66-342/554 | 12.8% | 72 |
マンハッタンカフェ | 48- 33- 33-268/382 | 12.6% | 62 |
スニッツェル | 5- 5- 5- 26/ 41 | 12.2% | 73 |
マイネルラヴ | 13- 5- 7- 82/107 | 12.1% | 77 |
ヴィクトワールピサ | 22- 16- 13-131/182 | 12.1% | 148 |
アポロキングダム | 4- 2- 2- 26/ 34 | 11.8% | 258 |
フジキセキ | 19- 19- 14-110/162 | 11.7% | 84 |
ハーツクライ | 69- 68- 56-407/600 | 11.5% | 70 |
スウェプトオーヴァーボード | 24- 13- 13-161/211 | 11.4% | 128 |
キングカメハメハ | 63- 56- 60-386/565 | 11.2% | 76 |
スクリーンヒーロー | 16- 6- 7-116/145 | 11.0% | 217 |
ハービンジャー | 39- 32- 45-238/354 | 11.0% | 64 |
ストリートセンス | 3- 0- 0- 25/ 28 | 10.7% | 48 |
チチカステナンゴ | 14- 10- 10- 97/131 | 10.7% | 131 |
ルーラーシップ | 23- 26- 28-152/229 | 10.0% | 66 |
次に、母系の血統を見てみましょう。当然、サンデー系は優秀な繁殖牝馬が多いので勝利数も多いのですが注目は、米国系の青字の血統でしょう。アメリカ血統は、その国柄経済合理性を考える国なので、血統もとにかく仕上がりが早いです。米国系ノーザンダンサーで日本競馬にフィットしたヴァイスリージェント系やストームキャットは仕上がりが早く、ダービーでも活躍してますから注目したい血統ですね!
母父馬 | 着別度数 |
---|---|
サンデーサイレンス | 144- 125- 138-1020/1427 |
アグネスタキオン | 43- 45- 38- 363/ 489 |
フレンチデピュティ | 36- 47- 38- 275/ 396 |
フジキセキ | 36- 45- 43- 420/ 544 |
スペシャルウィーク | 35- 28- 25- 288/ 376 |
クロフネ | 33- 30- 29- 227/ 319 |
Storm Cat | 32- 10- 19- 107/ 168 |
キングカメハメハ | 29- 16- 19- 190/ 254 |
ブライアンズタイム | 28- 29- 31- 420/ 508 |
ダンスインザダーク | 27- 31- 41- 423/ 522 |
ノーザンファーム圧倒的と思いきや富田ファーム・レイクヴィラファームに注目!
現代競馬がノーザンファームの運動会と言われて久しいですね。皐月賞馬以外のダービーにおける掲示板は、2019年に非ノーザン生産馬のダービー制覇するまでここ5年でノーザンファーム以外で掲示板に入った馬が確かいなかったとかなんとか。。
そんなノーザンファームは外厩の力を駆使して完成度が高い状態で新馬戦を出すので他場と比較しても勝利数は圧倒的。2010年以降では、社台ファームが187勝のところ、ノーザンファームは370勝。ダブルスコアで勝利しているのです。
そういう意味でも狙い目は、ノーザンファーム生産馬と盲目的になるのがいいのかもしれませんが、狙い目は他の牧場生産馬です。勝率順で並べてみると、注目したいのが富田牧場、レイクヴィラファームの2つ。富田牧場は非常に小さい牧場ですが、サンライズソアやファインチョイスを生産できる超優良牧場です。頭数が少ないのでレアですけど、富田牧場生産馬を見つければ、完成度が早いので狙い目かもしれませんね!?
次に注目は、レイクヴィラファームです。この牧場はとにかくいい馬を生産しますね。出走頭数は87頭とノーザンファームの1879頭と比較すると非常に少ないのですが、87頭中15頭が勝ち上がりと非常に仕上げのうまい牧場でしょう。近年では、ショウナンラグーン、コウソクストレート、クライムメジャー、トリオンフ、グローリーヴェイズ等の重賞好走馬も生産しており、とにかく有力。
なぜ、こんなに優秀なのか?!それは有名な話ですがこの牧場の前身はあのメジロ牧場です。メジロ牧場の経営をノーザンファームの吉田勝己さんが経営と技術支援することで、名前を変えて復活したのがこの牧場です。金子真人オーナーや社台系クラブにも馬を卸していることからもいい調教師にも回りやすいのでしょう。コスパが高いので、単勝回収値も高く狙い目としては覚えておいて損はないでしょう。
生産者 | 勝率 | 単回値 |
---|---|---|
富田牧場 | 20.9% | 222 |
ノーザンファーム | 19.7% | 94 |
グッドラック・ファーム | 17.4% | 83 |
レイクヴィラファーム | 17.2% | 370 |
ノースヒルズマネジメント | 15.9% | 77 |
恵比寿興業株式会社那須野牧場 | 15.6% | 134 |
下屋敷牧場 | 15.4% | 51 |
藤本ファーム | 13.6% | 204 |
斉藤スタッド | 13.6% | 145 |
小河豊水 | 13.6% | 226 |
金子真人オーナーといったダービー意識の強いオーナーに注目!
新馬戦で勝つメリットはとにかくクラシックに乗せやすいことでしょう。新馬戦で負けると未勝利戦にも使わなければならないのですぐに成長を促す放牧に出すタイミングが遅れたりします。早めの勝利は今後のローテの余裕にもつながるのでクラシックを有利に進めれます。特に近年のクラシックは6月デビュー組が活躍しており、今年でいえばサートゥルナーリアが開催2週目で勝利し、ゆっくりと成長を促し、皐月賞を制覇しました。レースマネジメントの意味でも、早期デビュー勝利はクラシック攻略の必要条件になっているように考えます。
そういう視点で見ると、勝率上位のオーナーは、ダービーに強いオーナーやダービーへの意識が強いオーナーだらけ。特に金子オーナーはダービー勝ちまくりオーナーですし、里見さんもダービーへの想いは人一倍強いです。他にもダノックスや山本オーナーも同様でしょう。
馬主 | 勝率 | 単回 |
---|---|---|
金子真人ホールディングス | 30.1% | 100 |
サトミホースカンパニー | 26.7% | 56 |
ダノックス | 25.3% | 90 |
山本英俊 | 24.2% | 54 |
サンデーレーシング | 23.3% | 100 |
久米田正明 | 21.9% | 113 |
中村祐子 | 21.7% | 167 |
キャロットファーム | 21.6% | 113 |
近藤英子 | 20.0% | 197 |
沼川一彦 | 20.0% | 89 |
堀厩舎・河内厩舎の新馬戦はうまい!
池江調教師や藤沢調教師や角居調教師はバレてます。特に新馬戦で上手い調教師は下記3名でしょう。堀厩舎については、確実に勝てるタイミングで出走していることがよくわかります。
調教師 | 勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|
(美)堀宣行 | 39.0% | 133 | 108 |
(美)鈴木康弘 | 18.5% | 134 | 91 |
(栗)河内洋 | 17.3% | 300 | 98 |
1月生まれ最強説
1月生まれはやっぱり成長早いからか強いですねw
新馬戦いっくん美味すぎ説。コスパは田辺騎手
ルメール騎手はもうバレてますからね。一番勝利しているのは福永騎手ですね。そして、コスパ高いのは田辺騎手でしょう。
千葉サラブレッドセールは狙い目!
セレクトセール以外にも勝ち上がり率がいいセールはありますよ!特に千葉サラブレッド・セールについては勝率がセレクトセール並みにいいですね〜!
以上です!次は、ダート編も紹介予定ですのでお楽しみにしてくださいませ〜!