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【コラム】日本中央競馬史上最速の末脚~距離別ランキングもあるよ~【上がり3ハロン】

どーもこんにちわ!K-BA LIFEの中の人です!

こんばんわ。競馬も終わり、日曜日も終わりそうなので、温めていた記事をアップしたいと思います。

 

今回取り上げるテーマは、タイトルにもある通り、  

 

「上がり3ハロン」

 

  です。  

 

 上がり3ハロンは、競馬の醍醐味である最後の直線で見ることができるラストスパートであり、馬が全速力で走ることができる限界の距離です。

 

 ディープインパクト、ハープスター、ブエナビスタ、ブロードアピール、エイシンフラッシュ等末脚自慢の馬の勝利はどれも鮮やかで、目の当たりにすると感動します。(Youtubeで、すごい末脚をまとめている面白い動画を見つけましたので下記に紹介します。是非御視聴ください。)

 

 最近では、ディアデラマドレが京都マイルで31秒台の上がり3ハロンを記録して、話題になっていましたが、私がネットサーフィンをしても、どの馬が各距離別の史上最速か等を整理しているWEBサイトがありませんでしたので、私が作ってみようと思いました。

 

■すごい末脚まとめ

 

 動画にもある通り、ブロードアピールやディープインパクト等の強烈な末脚を繰り出す馬達が上がり3ハロンを数値化した時に一体どの程度すごいのか、また、どの馬が日本競馬史上最速の上がり3ハロンを繰り出しているのかを下記にランキング形式で記載致します。

 

※下記の情報は、1986年1月から先2015年11月1日までのデータに基づいて抽出しています。

日本競馬史上最速の末脚ベスト10

史上最速の上がり最速馬は、2003年アイビスサマーダッシュ時に勝利した時にたたき出した

イルバチオ(31.6秒)

でした。(ディープインパクトではないんですね。)

新潟直線1000mのレースですので、速いだろうなーと思いながら整理していたのですが、

よく見ると、1~10位すべて新潟1000mでの記録でした。。。

意外にも上がり3ハロンだけを見るとカルストンライトオー等ランクインされていないので、少し驚きました。以下が順位表です。

順位 日付 開催 レース名 馬名 距離 タイム 上り3F 着順
1 30824 新潟 アイビスG3 イルバチオ 1000 542 31.6 1
2 30504 新潟 駿風S マルターズホーク 1000 545 31.6 3
3 10819 新潟 アイビスG3 メジロダーリング 1000 539 31.7 1
4 80720 新潟 アイビスG3 アポロドルチェ 1000 543 31.7 3
5 50731 新潟 閃光特別500 プリティメイズ 1000 544 31.7 1
6 50820 新潟 驀進特別1000 プリティメイズ 1000 546 31.7 2
7 20818 新潟 アイビスG3 タイキメビウス 1000 545 31.7 3
8 10819 新潟 アイビスG3 タマルファイター 1000 545 31.7 6
9 140907 新潟 雷光特別500 キョウエイボヌール 1000 555 31.7 4
10 150809 新潟 驀進特別1000 プリンセスムーン 1000 546 31.8 1

 

 

以上、史上最速馬でした!って終わるのは、まったく面白くなく、いろんな距離の上がり最速馬を見ないと面白くないと思いましたので、全て調べました。(芝のみ)

では、それぞれの距離の上がり最速記録ベスト3にしましたので、暇つぶしに読んでください。

想像以上に面白いです!

 

 

1200メートル

 

全て同じ日の京都1200m鞍馬ステークスでの記録でした。。。

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 140511 京都 鞍馬SH ウイングザムーン 1072 32.1 2
1 140511 京都 鞍馬SH ニンジャ 1075 32.1 5
1 140511 京都 鞍馬SH ローガンサファイア 1076 32.1 11
1 140511 京都 鞍馬SH ヘニーハウンド 1077 32.1 13

1400メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 140601 京都 安土城SH ウイングザムーン 1205 32.2 1
2 121103 東京 奥多摩H1600 プリンセスメモリー 1210 32.5 2
3 131103 京都 長岡京S1600 シルクドリーマー 1211 32.5 3

 

1500メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 60812 札幌 札幌日刊1600 スズカフェニックス 1290 33.4 3
2 120819 札幌 札幌スポ1000 アドマイヤセプター 1279 33.6 1
3 150802 札幌 道新スポ1000 ダンツキャンサー 1279 33.8 6

1600メートル

先日引退したディアデラマドレがマイルの日本競馬史上最速の末脚を繰り出しました。

2位のサトノギャラント(走破時計の関係で2位とした)も同じ末脚を出していますが、やはり新潟より京都で出した末脚の方が価値があると思いますので偉大です。この末脚出してしまうと脚に負担が大きいのか、ディアデラマドレは怪我のためリタイアしました。

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 150426 京都 マイラーG2 ディアデラマドレ 1330 31.9 7
2 150503 新潟 谷川岳S サトノギャラント 1337 31.9 1
3 100808 新潟 関屋記念G3 テイエムアタック 1331 32 4

 

1700メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 101024 福島 奥只見特500 フラッパーウィング 1422 33.3 3
2 130817 小倉 青島特別500 プレノタート 1405 33.6 6
3 140823 小倉 青島特別500 テイエムレンジャー 1423 33.7 8

 

1800メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 131014 東京 府中牝馬G2 ゴールデンナンバー 1490 32 6
2 140928 新潟 芙蓉S ジャストドゥイング 1528 32 1
3 150815 新潟 三面川特1000 ブリリアントアスク 1467 32.2 6

 

2000メートル

2000mで出した最速の上がりは、有名なオースミグラスワンです。新潟とはいえ、この上がりは、2000mで超絶な末脚を繰り出したディープインパクト、ジャスタウェイ、ブエナビスタ達より速いです。新潟がやはり芝が軽く、時計が速いですね。他場での開催時に同様の末脚は出せないものと考えれますので、予想の際には、多少の割引は必要です。

しかし、31.9は買いたくなりますね。。。

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 80510 新潟 新潟大賞HG3 オースミグラスワン 1585 31.9 1
2 90816 新潟 天の川S1600 スマートギア 1593 32.2 2
3 120902 新潟 新潟記念HG3 トランスワープ 1576 32.3 1

 

2200メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 141116 京都 1000万下 サンライズタイセイ 2144 32.6 6
2 151024 京都 500万下 トウキョウタフガイ 2125 32.9 2
3 151024 京都 古都SH1600 ペンタトニック 2132 32.9 3

 

2300メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 120421 東京 新緑賞500* カポーティスター 2234 33 1
2 130420 東京 新緑賞500* ブリリアント 2230 33.2 2
3 150425 東京 新緑賞500* マッサビエル 2216 33.5 1

 

2400メートル

先月のラブリーデイが勝利した京都大賞典が2400mでの日本競馬史上最速の上がり3ハロンです。クラシックディスタンスで、この上がり3ハロンを出せるのであれば、宝塚記念、天皇賞秋の勝利は実力通りのものであり、現在の日本競馬では、名実ともに最強馬といえるでしょう。ジャスタウェイの覚醒時と似ていますね。

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 151012 4京3 京都大賞G2 ラブリーデイ 2236 32.3 1
2 121125 東京 JCG1 ルーラーシップ 2235 32.7 3
3 100530 東京 東京優駿G1 エイシンフラッシュ 2269 32.7 1

 

2500メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 81109 東京 アルゼンHG2 ダンスアジョイ 2313 32.9 5
2 100530 東京 目黒記念HG2 トップカミング 2354 33.2 9
3 111225 中山 有馬記念G1 ルーラーシップ 2362 33.2 4

ルーラーシップ二回目の登場です。有馬記念という時計の出にくい時期にこの上がりを出せるルーラーシップは、日本でのタイトルはないものの、強い馬です。

ちなみに4位は、ジャスタウェイの有馬記念でした。

 

2600メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 131109 福島 霊山特別500 モンプレジール 2413 33.3 4
2 130303 小倉 呼子特別500 ローリングストーン 2430 33.6 3
3 130223 小倉 500万下 アクアブルーフライ 2419 33.7 1

 

3000メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 51023 京都 菊花賞G1 ディープインパクト 3046 33.3 1
2 30111 京都 万葉S ダイタクバートラム 3091 33.3 1
3 30111 京都 万葉S アクティブバイオ 3093 33.3 2

やっと出てきました。ディープインパクト。上がり三ハロンだけであれば、横並びですが、走破時計が5秒も早いため、文句なしの1位です。マラソンレースで上がり3ハロン33.3秒は化け物ですね。

 

3200メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 60430 京都 天皇賞春G1 ディープインパクト 3134 33.5 1
2 120429 京都 天皇賞春G1 ウインバリアシオン 3148 33.5 3
3 100502 京都 天皇賞春G1 ジャガーメイル 3157 33.7 1

ディープインパクト2つ目の上がり最速の末脚です。この長距離レースになるとディープインパクトは、ワールドレコードも持っており、世界中に敵はいないと思います。レコードタイムで上がりも最速で、なおかつ勝利するというところに日本近代競馬の結晶に恥じない凄みを感じます。

 

3600メートル

順位 日付 開催 レース名 馬名 タイム 上り3F 着順
1 41204 5中1 ステイヤG2 ダイタクバートラム 3448 33.9 1
2 91205 5中1 ステイヤG2 トウカイトリック 3516 34.1 4
3 21130 5中1 ステイヤG2 ダイタクバートラム 3456 34.3 2

ダイタクバートラムには、審査員特別賞を与えたいです。

 

以上、日本競馬史上最速の末脚特集でした。

 

次回は、ダート編もデータ整理してアップしますので、お楽しみにお待ちくださいませ。