
【スプリンターズS2019】スプリンターズSを予想する前に絶対に知っておきたい3つのこと
どーもこんにちわ!K-BA LIFEの中の人です!
本日の予想は、Best Buyはブログの午前中推奨は3着でLINE配信は1着でした
神戸新聞杯はサートゥルナーリアが余裕の1着で、オールカマーはレイデオロの4着。グレイルを推奨できたことくらいしか重賞では良さはなかったかなと思います。Best Buyについてはこれで5連勝なので連勝を途切れることなく、しっかりと予想継続できればなと考えております。
それでは話を本題に。
さぁ始まりました秋のG1シリーズ!第一弾はスプリンターズS!電撃のスプリント戦を制覇するのはどの馬か!?昨年はファインニードルという絶対的な王者がいましたが、今年はかなりの混戦模様。しかしながらモズスーパーフレアにマルターズアポジーが出走することから展開は読みやすいですね。スプリンターズSもしっかりとコースの傾向やラップの傾向を読み解いて、その展開に合致する血統を狙って、本命馬を決めていきたいと思います。ちなみに来週は雨予報でもありますので、重馬場想定での3つのことシリーズも別日に更新予定です。
それでは、スプリンターズSを予想する前に絶対に知っておきたい3つのことを紹介致します。
目次
スプリンターズS2019 特別登録馬
グランアレグリアとステルヴィオは回避とのことでしたので、特別登録の欄からも削除しておきます。注目は、春の王者ミスターメロディ、夏競馬で実力を示したダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、そしてやっと適舞台になったモズスーパーフレア。ここあたりでしょうか。非常に面白いメンバーが揃い、スプリンターの現役では全て出揃った感がありますね。
馬名 | 父 |
---|---|
アレスバローズ | ディープインパクト |
イベリス | ロードカナロア |
キングハート | オレハマッテルゼ |
ステルヴィオ | ロードカナロア |
セイウンコウセイ | アドマイヤムーン |
*タワーオブロンドン | Raven’s Pass |
ダイメイプリンセス | キングヘイロー |
ダノンスマッシュ | ロードカナロア |
ディアンドル | ルーラーシップ |
ノーワン | ハーツクライ |
ハッピーアワー | ハービンジャー |
ファンタジスト | ロードカナロア |
マルターズアポジー | ゴスホークケン |
$ミスターメロディ | Scat Daddy |
$モズスーパーフレア | Speightstown |
ラブカンプー | ショウナンカンプ |
リナーテ | ステイゴールド |
レッツゴードンキ | キングカメハメハ |
スプリンターズSを予想する前に絶対に知っておきたい3つのこと
全G1の中で最も前傾ラップになるレース
中山1200mは私のブログを読んだ頂いている方には最早常識になっておりますが、スタートしてからずっと下り坂で、どんなクラスでも前傾ラップになりやすいコースですので、メンバーで明確な逃げ馬がいれば大抵前傾ラップになります。
スプリンターズSも例外なくかつG1なのでより厳しいラップになる傾向にあります。
過去10年のラップを分析してみましょう。
過去10年で前半が緩む展開になったのは2015年と2017年のみで、後は全て前傾ラップの上がりのかかるレースになります。
コースのレイアウトが4コーナーまでが下り坂で、最後に急坂になるのでこのようなラップバランスになるのは当然かもしれません。また、G1であり、前半3ハロンの時計も33秒前半から時には32秒台にもなります。
9月開催の中山競馬場は野芝100%で高速時計になりがちですので、路盤改修されたのが2014年なので、2015年以降は1分7秒後半〜1分8秒とそれなりに時計がかかるようになっております。それでも前傾ラップの時には33秒前半のようなラップになるので、意識は前傾ラップの上がりがかかるタフなレースであることを認識しましょう。
そうなると意識したいのは、前走PCI。
まず、前走PCIとは何かというと、上がりがそれまでの3ハロンと比較してどれだけ加速ラップを踏んでいるかという指標であり、PCIの数値が高いほど瞬発力勝負であり、低いほど上がりのかかるレースになります。スプリンターズSで必勝のデータはこのPCIが前走44以下でかつ馬券になっている馬であり、実は過去10年で2頭しかおりません。(そんなに上がりのかかるレースはダート戦でも滅多にないです。)その2頭は、カレンチャンとパドトロワです。そういう馬がいたらすぐに飛びつきましょうっていうと該当馬がいなさそうなので、もう1つ逆に切りデータを。ちなみに前走のレースPCIが52を超えるようなレースからのローテーションの場合は勝ち馬がゼロですので、前走にいくらか上がりがかかるレースを経験しているか否かに注目するのは重要でしょう。
まとめると、前半3ハロン最速のG1なので、前走がどれだけ上がりがかかるレースでどれだけ走れているかをきっちりと把握した上で予想しましょう。
基準:RPCI52未満、PCI3(馬券内)が44以下の場合は即買い
中山の馬場改修後は距離短縮組が狙い目
馬場改修された2015年以降のスプリンターズSは、それまでと比較して一気に距離短縮組の成績が伸びております。
過去10年でも2014年より以前の距離短縮馬は、スピードが求められる高速馬場であったこともあり、1頭も馬券になっておりませんでしたが、2015年以降は、驚くことに10頭出走し、1-2-1-6と素晴らしい成績。
当然、スプリンターが集結し、夏競馬やステップレースも充実しているのでほとんどの馬が1200mからのローテーションなのでどうしても母数が少なくなるのですが、これはバーチドレンやシャタリングといった効果に加えて、時計がでにくいタフなコースになるような馬場改修がかなり効果があるのだと思います。
特に、2017年に関しては1~3着が距離短縮組であり、非常に優秀です。
馬場改修に加えて、圧倒的な前傾ラップで上がりのかかるタフなレースとなれば前傾ラップを狙うのが定石になりつつありますので、過去10年と伸ばし伸ばしのデータで判断するのは非常に危険です。
フォーティナイナーが大正義、更に注目は・・・
最早常識かもしれませんが、スプリンターズSはフォーティナイナー系の血統が大爆発します。
これ無視して予想すると非常に精度が落ちるのでしっかりと抑えておく必要があります。
まず、フォーティナイナーとはどのような種牡馬かを紹介します。
フォーティナイナー自身、父ミスタープロスペクターでアメリカの最優秀2歳牡馬になった実績もある優秀な馬です。フロリダダービーでブライアンズタイムの2着という話は古株の競馬ファンにはよく知られている話だと思いますが、キャリアハイは2歳でした。米国系の血統は2歳〜3歳で一気に成長するよう作り込まれているので、2歳戦で活躍する牡馬は優秀です。そういう意味でもすぐに種牡馬になり、種牡馬になってからも主にはダートの短距離馬を中心に輩出しておりました。
そのフォーティナイナー系で日本の短距離界で活躍している種牡馬がスウェプトオーヴァーボードとアドマイヤムーンの2頭です。どちらも芝とダート兼用の種牡馬であり、先祖がダート短距離馬でありパワーもあるタイプなのでで坂を苦にせず中山の短距離に強いのでしょう。
そのフォーティナイナーが馬場改修後の2015年以降でどれだけ好成績なのかを示す必要がある思いますので、絞って分析をします。
2018年
1着 ファインニードル
父アドマイヤムーンはフォーティナイナー系
3着 ラインスピリット
父スウェプトオーヴァーボードはフォーティナイナー系
2017年
1着 レッドファルクス
父スウェプトオーヴァーボードはフォーティナイナー系
3着 ワンスインナムーン
父アドマイヤムーンはフォーティナイナー系
2016年
1着 レッドファルクス
父スウェプトオーヴァーボードはフォーティナイナー系
上記の通り、フォーティナイナー系は非常に注目する必要があります。
一方でこれは誰でも知っているような内容ですので、もう1つ知っておきたい血統を紹介します。
それが、欧州3冠馬のニジンスキーです。ニジンスキーはタフな前傾ラップのレースで絶大な適正を見せるのですが、このスプリントレースでもその適正を発揮します。ニジンスキー持ちは過去4年で下記の通りです。
2018年
1着 ファインニードル
2着 ラブカンプー
3着 ラインスピリット
2017年
2着 レッツゴードンキ
母系にニジンスキー持ち。
2016年
3着 ソルヴェイグ
母系にニジンスキー持ち。
2015年
1着 ストレイトガール
2着 サクラゴスペル
3着 ウキヨノカゼ
フォーティナイナーと負けず劣らずの実績です。スプリンターズSでは、このフォーティナイナーとニジンスキーに注目して血統分析をされるべきと考えます。
スプリンターズS 外厩情報
スプリントレースなので、天栄やしがらきばかりという訳ではありません。
なぜなら、ダービーを目指す牧場がノーザンファームですが、ノーザンファームの狙う市場を避けた市場で戦うことを決めているのがダーレーグループです。アドマイヤムーンからファインニードルという後継種牡馬も得て、この距離では正直ノーザンファームよりも力を入れているように思いますが、それでもノーザンファームはスプリントの絶対王者ロードカナロアをディープ・キンカメ後の最有力種牡馬としてラインナップしておりますし、現代競馬で求められる”スピード”を持つ種牡馬としてはこのレースは正直無視できないのだと考えます。
今年の出走馬で外厩仕上げは1頭のみです。しがらきで仕上げたディアンドルです。
他のレースで外厩仕上げ馬を調べたい場合は、無料で競馬セブンにて配信されております。競馬セブンを無料登録後にて無料コンテンツの社台軍団の秘話というコンテンツにアクセスしますと”社台外厩リターン”というコンテンツがありますので是非ご参照ください。
スプリンターズS2019 事前予想
これまでスプリンターズSの傾向分析をしてきましたが、その3つの傾向に合致する馬はどの馬なのかをまずは紹介したいと思います。
前傾ラップのレース経験
このレースは前傾ラップになりますし、マルターズアポジーとモズスーパーフレアで間違いなく近年稀にみる前傾ラップのレースになるでしょう。想定は32秒台前半のレースになることを想定しております。
そういう意味でも、前傾ラップのレースからのローテーションであるかをまずは把握する必要があります。
基準は、RPCI52未満、PCI3が44以下の場合は即買いになります。
全馬のRPCIを確認したところ全てが52未満でしたので、絞れませんでした。また、前走PCIが44以下かつ馬券になった馬はどれだけいるのかを確認したところ、全馬該当なしでした。そう上手くは絞れませんね。ちなみに44以下で馬券になったことがある馬はモズスーパーフレアだけでしたので、前傾ラップに強い馬として注目したいですね。
距離短縮のローテーション
スプリンターズSでは、近年タフな馬場かつ前傾ラップで距離短縮組の活躍が目立ちます。
ノーワン、マルターズアポジー、レッツゴードンキの3頭になります。
フォーティナイナーとニジンスキー
これらを持つ馬を列挙していきます。
セイウンコウセイ(フォーティナイナー持ち
ダイメイプリンセス(ニジンスキー持ち
ディアンドル(ニジンスキー持ち
ノーワン(ニジンスキー持ち
ミスターメロディ(ニジンスキー持ち
ラブカンプー(ニジンスキー持ち
レッツゴードンキ(ニジンスキー持ち
まとめ
全部合致したこれって馬がいないのが非常に難しいですが、レースレベルを見ていきたいと思います。
おそらく近年稀に見る前傾ラップになること間違いなしなので、ここ3戦で前傾ラップでRPCIが低いレースを探します。
レベルとしては、北九州記念とキーンランドカップの2レースがRPCIが42と非常に前傾ラップの上がりがかかるレースでした。
そんなレースの中でも最も厳しいレースをして上位に残ったのが、北九州記念組のディアンドルとモズスーパーフレアです。
北九州記念は、小倉1200mであり中山と同様に前傾ラップになるコースです。前半32秒7という過激なレースの中で、先行して残った2頭は相当レベルが高いです。
ディアンドルは血統的にもニジンスキー持ち、モズスーパーフレアは前傾ラップのレースに適正を持っていることからもこの2頭を有力視したいと思います。
次回は重馬場だった場合の傾向や全頭分析を予定しております!